最終更新:2016年09月10日
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こちら」をご覧ください。
Windows 7 の WindowsUpdateの不具合回避法(進まない、終わらないなど)
Windows10が発表になりましたがWindows10には要らない(使わない、不必要と思われる)機能が多く「スパイウェアである」が疑われているOSなので私は好んで使おうとは思いません。スパイウェア疑惑に関する情報はGoogle検索などで「Windows10 Spy」と入力して検索をかけると情報が集まります。そこで延長サポート期間中のWindows 7に我が家のPC達をダウングレードしようとWindows 7(SP1)をクリーンインストールしたまではよいのですが、WindowsUpdateが一向に始まらず数時間たっても変化なしで何も起きない状態が続く不具合が発生しているようです。WindowsUpdateが進まない現象はMicrosoftが意図的に行っている現象でWindows10へ移行させるべく「いやがらせ」を行っていると私は考えています。
現象は
コントロールパネルからWindowsUpdateを実行しても「更新プログラムを確認しています」から進まない。
改善方法(当記事執筆者が実際に試した方法なのでお使いのPCや環境などにより結果が異なる場合があります)
以下の①~⑤の更新プログラムやツールを先にダウンロードし、NET接続していない状態(アダプタ無効)にして、WindowsUpdateの自動更新を「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」に設定し再起動を行ってからインストールします。当記事の crow様 のコメントにありますコマンドプロンプトから「net stop wuauserv」を実行することでもWindowsUpdateを一時的に停止できます。この場合再起動することでWindowsUpdateを実行可能状態にできます。(情報提供頂きました crow様 ありがとうございます。) またWindowsUpdateが無反応状態の時に以下の更新を実行するとWindowsUpdateのカタログファイルを破損する可能性があります。世間のWindowsUpdateのエラーはカタログファイルの破損や不整合によるトラブルが大半です。
①WindowsUpdate エージェントを最新バージョンに更新する方法
WindowsUpdateAgent 7.6 Windows7 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
WindowsUpdateを現在の方式に近づけます。(これだけでは完全ではありません)
②コンポーネントをリセットし現在のWindowsUpdateの環境に近づける
まず最初にWindowsUpdateのコンポーネントリセットツールを「
こちら」からダウンロードして実行します。リンクからダウンロードしたWindowsUpdateDiagnostic.diagcabを実行します。このツールはWindowsUpdateの不具合を探して「あるていど」修正してくれるツールです。拡張子がEXEやCOMとは違いますがダブルクリックで実行できます。実行後エラーが無いまたは修正済みと表示がある場合は念のため再起動して作業を続けます。
実行後エラー「最新の更新プログラムのインストールに関する問題 未解決」と表示が出た場合は、長期間更新プログラムのインストールを行わなかった環境か、Windows7を新規にインストールした状態、メーカーパソコンなどのリカバリー作業を行った直後の環境です。このような場合は「
こちら」の記事を参考にWSUS Offline Updateを使って更新プログラムを取得し適用してください。(当記事の③~⑤の実行は必要なくなります)
③Windows 7 用更新プログラム (KB3050265) を適用する
Windows 7 用更新プログラム (KB3050265) 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
この更新はWindowsUpdateがメモリを食いつぶす問題を修正します。WindowsUpdateがリンクするsvchost.exeの大量メモリ消費に関する修正で、多数の更新を一度に行う際のメモリの食いつぶしは残念ながら修正されません。
④Windows Update Clientの更新(2016年03月)
Windows Update Client 2016年03月更新 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
再起動後、WindowsUpdateは正常に動作(更新プログラムの確認で表示が進みインストール可能)するようになりました。無印Windows7(初版版:SP1ではないもの)では上の①②の更新プログラムを適応するだけでWindowsUpdateが正常動作するようになったと報告もあります。(kt88様情報提供ありがとうございます。)
⑤今後は毎月更新が進まなくなるようです
・Windows7 WindowsUpdateロールアップパッケージ(KB3125574) 32Bit版・64Bit版共に「
こちら」からダウンロード。
・2016年05月17日発表のロールアップパッケージ(KB3125574)を適用した後WindowsUpdateが「無反応」になる現象が発生。
KB3153199をインストールすることで解消できるようです。 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
・2016年06月10日以降は KB3161664 をインストールすると更新が進みます。(確認済み)
Windows 7 用セキュリティ更新プログラム(KB3161664) 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
・2016年07月12日以降は KB3168965 をインストールすると更新が進みます。(確認済み)
Windows 7 用セキュリティ更新プログラム(KB3168965) 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
・2016年08月10日以降は KB3177725 をインストールすると更新が進みます。(確認済み)
Windows 7 用セキュリティ更新プログラム(KB3177725) 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
WSUS Offline Updateで更新できます。(Version 10.7.2)
・2016年09月01日以降はWSUS Offline Updateをご利用ください。(一々更新プログラムを探す必要がなくなります)
WSUS Offline Updateを利用することで一発でWindowsUpdateが動作するようです。
また、現在Windows10へ自動的にアップグレードされる期間を過ぎ、Windows10への自動アップグレードの脅威は回避された様なのでWindowsUpdateの自動更新設定を「自動更新」に設定しても問題はありません。またWSUS Offline Updateを利用されるのであれば「ロールアップパッケージ(KB3125574)」を適用する必要はありません。
執筆者が遭遇したWindowsUpdateのあれこれと対処法
現象1:WindowsUpdateはバックグラウンドで動いているときがある(更新プログラムをなかなか表示しない)
更新プログラムの確認を実行してなかなか結果を表示しないなどの時はWindowsUpdateがバックグラウンドで更新プログラムをダウンロードしている場合があります。そのような場合はWindowsUpdateは実行中なので更新プログラムの検索を停止しています。Windowsをクリーンインストールして最初にぶつかる不具合と間違えやすい事象です。更新プログラムを確認したいが表示されない場合は、WindowsUpdateの自動更新を一時的に「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」に変更します。そして一度再起動した後WindowsUpdateを実行します。更新プログラムが確認できたらインストールします。あとは自動更新の設定を元に戻すだけです。
現象2:WindowsUpdateを実行し再起動した直後はエラーが出ることもある
そのような時は起動後30分程度放置します。何をしているかわからないですがCPUが負荷を示している時間にはWindowsUpdateは失敗します。
更新プログラムの確認をした直後にエラーが出る場合が該当します。
現象3:WindowsUpdateを実行したらエラーがすぐ出る(現象2を試し時間を空けても出る場合)
とりあえず再起動後WindowsUpdateが動いていない状態のときに②のWindowsUpdateのコンポーネントリセットツールを実行してみます。実行結果の中に×マークのついた項目があり内容にエラーコードらしきものがある場合は①のWindowsUpdateエージェントをインストールしてみます。再起動後WindowsUpdateを実行するとエラーが出なくなっている場合があります。
現象4:更新プログラムのインストールがなかなか進まない
KB3068708をインストール中にメモリを食いつぶし32Bit版Windows7では仮想メモリも使用します。そうなるとストレージのアクセスが頻繁に起き更新の速度が落ちます。スパイウェアなのでKB3068708はインストールしないようにしましょう。そのほかにもストレージ内のファイルをスキャンする更新プログラムが数個存在しその更新プログラムのインストールが始まると比較的多くのメモリを消費します。その場合実装メモリが少ないとKB3068708と同じ現象で更新が遅くなります。メモリを増設して、ストレージをSSDに交換すると比較的更新が早くなります。(Windows 7 Starterは例外)ですがその場合でも多くの更新プログラムを一度にインストールする場面では「TrustedInstaller.exe」がメモリを徐々に占有していきますので更新速度が遅くなるときがあります。
現在、重要な更新プログラムのみならば「ロールアップパッケージ」にて2016年04月現在まで一度に更新できます。それ以降はWindowsUpdateを実行し最新に近づける方法が最も簡単でしょう。ただし新規にWindows7をインストールした環境にロールアップパッケージをいきなりインストールしてもその後(2016年04月以降)の更新プログラムの不具合でWindowsUpdateは進まないままです。WSUS Offline Updateを使用する場合「ロールアップパッケージ」は必要ありません。
現象5:WindowsUpdateの更新プログラムの確認には時間がかかる
Microsoft .NET Framework 本体とその関連の更新プログラムをインストールした後の「更新プログラムの確認」1回目は特に時間がかかる時があります。(私のPCでは2時間くらい必要でした)
現象6:WindowsUpdateを連続実行すると良くない
理由は現象1の様にバックグラウンドで処理している可能性が高いからで、いくら更新プログラムが表示されなくても中断や再実行は良い結果になりません。自動更新を無効にしている場合は比較的早く処理が終了すると思います。
現象7:.NET Frameworkは必要ない場合はインストールしない
.NET Frameworkをインストールした後にWindowsUpdateを実行すると長時間「無反応」な状態になる場合があります。.NET Frameworkはプログラムライブラリの様な物ですので必要としない場合はインストールしなくても問題はありません。お使いのアプリケーションが「.NET Frameworkが必要」と要求した場合に始めてインストールすれば良いと思います。またその場合でもアプリケーションが要求するバージョンの.NET FrameworkをインストールすればOKで何も全てのバージョンをWindowsUpdateからインストールする必要はまったくありません。
Windows 7のバックアップの勧め
WindowsUpdateが無事動作するようになり、最新の更新プログラムのインストールが完了した時点でWindowsの入ったSSD/HDDのパーティションごとバックアップすることをお勧めします。これは今後WindowsUpdateで不具合が発生して最悪修復不可能な状態に陥っても、Windowsを以前の状態に戻せる為でWindowsの再インストールの手間を大幅に省くことができます。WindowsのバックアップにはSSD/HDDのパーティション内容を丸ごとバックアップします。パーティションのバックアップはWindowsのバックアップ機能で行うのではなく「Acronis True Image 2015」等の市販のバックアップソフトを使用します。
理由はWindowsのバックアップ機能は「Windowsが起動していて正常にファイルアクセスができる状態」でなければ正常にリカバリできないからです。どのような不具合が発生するかわからないのでここはSSD/HDDのファイル構造を丸ごと複製・再帰できる方が不具合が少ないからです。
今までWindowsUpdateが動いていたのに急におかしくなった、又は挙動がおかしいなどの場合は
PCの環境に何らかの不具合がある場合を考慮して「
こちら」のツールをダウンロードして実行をお勧めします。このツールがレジストリやファイルに不具合がないかチェックし修正してくれます。
さらに、Windows内で更新プログラムの適応状況の検索が遅くなっている場合は「
こちら」からWindowsUpdateのコンポーネントリセットツールをダウンロードして実行します。
Windows Update Clientの更新(2016年03月)
2016年03月現在最新のWindows Update Clientの修正プログラムです。 32Bit版「
こちら」 64Bit版「
こちら」
WindowsUpdateが動作していない再起動直後にダウンロードしたファイルを実行します。Windows Update Clientは頻繁に更新されているようです。WindowsUpdateでコマメな更新が必要なのだと思います。
なぜこのようか事が起きるのか(推測ですが・・・)
・WindowsUpdateの仕様をMicrosoftが途中で大幅に変えた為に初期インストールしたWindows7と互換性が取れていない。
・更新ファイルの個数が250個近くあるので更新内容の進捗の確認に時間がかかる。又はその部分の不具合で時間がかかるなど。
・Windows10へユーザーを移行させたくてMicrosoftがワザと更新ファイルにバグを入れている疑惑。
・Microsoftがこの件に関して改善する気がない。改善したつもりになっているなど。
・更新プログラムの個数が多くてチェックに大量のメモリが必要になってしまい、32BitのWindows7では不具合が発生しやすいなどとお粗末な弁解をMicrosoftが行っております。(ロールアップパッケージをインストールすることで現象の改善ができるようです