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RemixOS 3.x.x起動可能PCメモ

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更新:2017年04月30日


当記事はLinuxにあまり詳しくない私が複数のPCへRemixOSをインストールし挙動を軽く確認して、その傾向をメモとして書いています。Androidに「詳しい人」からすると滑稽な記事かもしれませんが、system.sfsを編集できる方向けの記事ではありません。

当記事はRemixOS for PCの情報です。
対象:
 RemixOS 3.0.207 32Bit版
 release_Remix_OS_for_PC_Android_M_32bit_B2016112201

Windows7インストール:Legacy BIOS機種(MBR HDDフォーマット)
 RemixOS 3.0.207 64Bit版
 release_Remix_OS_for_PC_Android_M_64bit_B2016112101

 Windows風AndroidのRemixOSも3代目になりAndroid 6.0.1がベースになりました。以前の2.x.x系からはシステムUIががらりと変更になり、ウインドウ表示の挙動もずいぶん様変わりしました。RemixOSもAndroid x86も元は携帯端末(俗に言うスマホなど)用にワンオフ(機種固定の調整や専用ドライバ適用)設定を施されたOSであり、Windowsが動作するPC(俗に言うPC/AT互換機)に対して総ての動作を保障するものでは無いようです。まぁ過去から現在に至るまで無数のデバイスが存在し場合によってはユーザー自身でハード機能を組み替えられるPCに対して固定機能の携帯機器用OSでは対応の範囲が違いすぎます。

RemixOSは総てのWindows PCにインストールして動作するとは限らない
 ダウンロードしたRemixOS イメージのファイル名にある日付よりも後に発表された機種(特にIntel第七世代やCore m搭載機、Atom SoC)は対応ドライバが適用できていないので、すべてのデバイスが正常に動作しない場合があります。UEFI BIOS搭載のeMMC ストレージからの32Bit版RemixOSの起動はブートローダーの差し替えなどを行わないとデフォルトの状態ではインストールも起動もできません。またCPU搭載の動画アクセサレーション機能が正常に動作していない(アプリが対応していない)場合が多い様です。

またRemixOSをデスクトップやノートPCにインストールしてどうするのかという議論がありますが、モバイル機器とは別の括りでAndroid体験をしたい場合などに最適だと感じました。なのでジャイロがない、GPSが無いなどというのは使い方次第であり利用する方がRimixOSの利用価値を見出せばよいということです。位置情報はWiFiの接続IPから割り出せるので位置情報の利用に際しては問題は無い様に感じます。あくまで半固定設置のノートPCで自宅やオフィス、出先でもカフェなどの利用上移動しない環境で使用する用途に限ると思います。ですので「ポケモンGO」などはそのままでは動作しません。

デスクトップやノートPCとタブレットや2in1は内部構造が違う
 PCの内部構造的なお話です。デスクトップやノートPCはPCIやPCI Expressバスを基準にメモリや一部のUSBを除いた各デバイスが接続されています。ところがタブレットや2in1、スティックPCなどの小型端末、NUCの一部では各デバイスの接続方法にGPIO、I2C、SDIOなどデバイスの接続方式に違いがあります。するとデスクトップやノートPC用に作られた汎用ドライバ(同系の複数デバイスで標準的な動作を実現できるドライバ)がタブレットや2in1、スティックPCなどでは動作しません。接続方式が違うということは動作形態(コマンドやハード制御方式)が異なるわけですから双方に互換性があるとは言い切れません。昨今ノートPCでもローエンドや低消費電力に比重を置いた機種では内部的にタブレットなどと同等のハード構成で作られている製品もあり、そちらでもRemixOSでデバイスが動作しないなどの現象が起きています。RemixOS for PCは前者のデスクトップやノートPC向けのドライバが豊富に実装され、後者のタブレットや2in1系向けのドライバの実装が弱いか双方で互換の取れているデバイスのみが「かろうじて」動作しているように感じます。

対応PC(ざっくりとした指標)
●第二世代Intel Core系CPU以降を搭載したPC
 RemixOS for PCはノートパソコン向けに最適化されている感じです。
 一応第一世代でも動作はしますがCPUやACPI関連のワーニング表示され動作も不安定な部分があります。

・Intel Core i3、i5、i7、Celeron、PentiumなどCPU型番が4桁の製品(例:Core i5 2450M)
・チップセットは第二世代Core CPU以降をサポートするもの
・DDR3-800 PC3-8500以降のメモリ
・SATA接続HDDかSSD
・音声はAC'97またはHigh Definition Audioをサポートしていれば大抵動作します
・有線LAN カニさん(Realtek製)などが動作(速度は100Mbps程度)
・無線LAN Mini-PCIe接続の製品(Intel製、DELL純正など)
  執筆者が動作(LAN接続とアクセスポイント表示)を確認している製品
   Intel Centrino Advanced-N 6200 AGN
   Readtek RTL8188CE(Lenovo)
   AzureWave AW-NB100H
   Azurewave AW-NB037H
   Azurewave AW-GE780
   DELL DW1390
   DELL WM3945ABG JP2
   TOSHIBA AR5BXB63 PA3613U-1MPC
   TOSHIBA AR5BXB6 PA3503U-1MPC
・USB接続WEBカメラ
・USB3.0対応
・USB接続 SDカードスロット対応

インストール
●クリーンインストールはRemixOS 2.x.xとまったく同じ方法でインストールできます。
 RemixOS 2.x.xインストール方法は「こちら」に詳しく書いています。

●Windowsにインストールして起動時選択
 WindowsにRemixOSをインストールしてWindowsのストレージ内からRemixOSを起動する方法です。
インストール方法はRemixOS 2.x.xとまったく同じです。
当記事執筆者もこの方法でRemixOS 3.x.xを検証しています。

ストレージの扱い(3.0.204以降)
●同一ストレージ内の複数のパーティションをUSBストレージとして認識
 Windowsパーティションも外部ストレージとしてアクセス可能。
ただしWindowsのシステムパーティションや回復パーティションは破損していると表示され
フォーマットするとWindowsが起動不能になる。
Windowsパーティションは外部ストレージと表示されたり
ボリューム名で表示されたり
ボリューム名が文字化けしたような意味不明な名前で表示されたりと統一性がない。
例:
 RemixOSプリインストールのファイルマネージャと
ESファイルエクスプローラでの外部ストレージの表示など

起動を確認したPC
●Mouse Cpmputer LuvBook S LB-S211S 詳細は「こちら」と「こちら
 スリープからの復帰はBIOSの省電力設定をS1に設定する必要あり

●TOSHIBA REGZA PC D731/T9EB 詳細は「こちら
 地デジは動作しない

●自作PC(デスクトップ機)
 RemixOS 32Bit版にてテスト
 ・Intel Pentium G2020 LGA1155 2Core 3.0GHz(コアは第三世代)
 ・H61 Express Mini-ITX(CPU MAX65w)
  音声、有線LAN、USB2.0の動作確認
 ・PC3-1600 DDR3-12800 8GB(4G×2)
  32Bit版では約3GBを認識
 ・320G HDD(シーケンシャル転送速度100MB/s)
 ・Radeon HD7750 1GB(玄人志向1スロット品)
  映像出力確認、ソーシャルゲーム動作確認(3D系)、内臓の動画再生支援機能の動作は不明

●Fujitsu LIFEBOOK P772/E 詳細は「こちら
 スリープからの復帰も問題なし。スクロールパッドは動作せず。(タッチパッドはOK)

動作しなかった、不具合のあったPCやデバイス

・ASRock Q1900M (Celeron J1900 Atom SoC)
 32Bit版RemixOSにてある程度の時間使用している場合や動画再生中に突然再起動する。

・多くの1GBps有線LAN搭載機で100MBps程度の転送速度しか出ていない。

・bluetoothが動作しない製品が目立つ

ソフト互換性
●最近主にゲームアプリでRemixOSで起動できないソフトが増えています
 RemixOSは「Root化」されておりアプリでRootチェックし弾く物は軒並み起動しません。
 RemixOSのRoot化だけなら解除可能ですがそれを行うにはシステム領域を読み書き可能属性で展開する必要があり、アプリ側でシステム領域の書き込み属性を弾く物は動作できなくなります。またRootと平行してBusyBoxを弾くものもあり、BusyBoxはRemixOSからアンインストールすることは不可能です。(機能に少なからず支障が出るという意味で)
 現状Rootを弾くアプリは動作しないと諦めたほうがよろしいです。

●かなりのソフトが動作しているようです。
 3.0.203で動作しなかったソフトも3.0.204以降いつの間にか動作するようになっていました。

●アプリがインストールできない場合
 設定→アプリ→Google開発者サービス→ストレージを選択
 「キャッシュを消去」を選択
 「容量を管理」から「データをすべて消去」を選択

 設定→アプリ→Google Playストア→ストレージを選択
 「キャッシュを消去」を選択
 「データの消去」は行ってはならない。アカウント情報が消えます。

上の2つのアプリのキャッシュやデータを削除しPCを再起動することでアプリのダウンロードとインストールが可能になる。

動作確認ソフト(執筆者がインストールして動作しているソフト)
 アプリケーション(Remix Centralでインストール可能なもの以外)
●CPU-Z
 対象PCの表示画面情報が実際の液晶パネルの情報と異なる表示をする。
 液晶パネル:1366×768 CPU-Zの表示:396×674
 バッテリの温度が拾えない

●CPU Status
 RemixOSのタスクバーにステータスを常駐表示できない。
 通知をONにすると画面に通知表示が頻繁に出て邪魔になる。

●DMM GAMES

●ES ファイルエクスプローラ
 ウインドウ表示でモバイル、全画面表示でデスクトップ版表示

●Gmail
 ウインドウ表示でモバイル、全画面表示でデスクトップ版表示  

●Google日本語入力
 キーボードレイアウト変更しないと日本語キーボードではキー配列が異なる

●Google翻訳
 Chrome使用時翻訳ウインドウを表示

●Opera
 表示形態をデスクトップに変更後、全画面表示にてデスクトップ版WEBページを表示

●Perfect Viewer(プラグイン含む)
 PDFプラグインをインストール後、PDFファイルを閲覧。
 ZIPファイルの展開表示を確認

●Playゲーム
 全画面表示でデスクトップ版表示となる

●RD Client
 リモード画面のWindows画面のタスクバー部分が本OSのタスクバーに被って表示されない。
 タスクバー部分は画面全体スクロールにて表示可能。
 現在、RemixOS側画面より小さい解像度に変更できない。

●Wondershere Player 2.6.8(これ以降のバージョンは入れてはいけない)
 2.6.8が唯一ネットワーク経由のDVD ISO表示においてメニュー操作が可能。
 フォルダ内に100個以上ファイルがある場合、アプリが落ちる。
 32Bit版RemixOSでは4.3GB以降のメニュー移動や表示には対応していない。
 (64Bit版は正常動作を確認)
 タスクバーなし全画面表示可能。

●日本語106/109キーボードレイアウト
 当ソフトをインストールすると日本語109キーボードレイアウトが選択可能。
 日本語Windows版キーボードで日本語入力がWindowsと同等に行える。

ゲームソフト
●EVERYTOWN
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。

●PPSSPP(PSPエミュレーター)
 3.0.204から動作可能。
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 第二世代Core CPU以前のPCではコマ落ちや音ずれなどが発生する可能性あり。
 CPU内蔵グラフィックスではOpenGLのみ選択可能。
 XBOX互換USB ゲームパットの動作確認(有線、無線式共に)

●PSO2es
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 タスクバー表示で全画面表示時に左右がクロップ(黒い帯)で表示域が補完される。

●Wタクティクス(アプリ名:ワンダータクティクス)
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 タスクバー表示で全画面表示時に左右がクロップ(黒い帯)で表示域が補完される。

●オズクロ(アプリ名:OZ Chrono Chronicle)
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 タスクバー表示で全画面表示時に左右がクロップ(黒い帯)で表示域が補完される。

●スクスト(アプリ名:スクールガール ストライカーズ)
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 タスクバー表示で全画面表示時に左右がクロップ(黒い帯)で表示域が補完される。

●バドガ(アプリ名:バトルガール ハイスクール)
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 画面表示に一部不具合あり(ゲームプレイには支障無し)

●ポプスト(アプリ名:ポップアップストーリー 魔法の本と聖樹の学園)
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 タスクバー表示で全画面表示時に左右がクロップ(黒い帯)で表示域が補完される。

●モンはれ(アプリ名:モン娘は〜れむ)
 全画面表示可能。
 表示フレームレートを上げるとアプリが落ちる時がある。
 マウス操作で難儀する場面がある。スクロールして項目選択など。

●「艦これ」(DMM GAMES内からインストール)
 全画面表示可能。タスクバーを消すとクリック位置が上下にズレる。
 タスクバー表示で全画面表示時に左右がクロップ(黒い帯)で表示域が補完される。

不具合情報
●MX Player(x86コーデック使用)
 64Bit版 3.0.205にて動画ファイルを再生しようとするとアプリが落ちる。
 現象解消を確認。

●Opera
 テキスト入力中、「設定」を開いたり他のアプリを操作したあと
Operaのテキストボックスなどの入力項目にフォーカスを戻すと日本語入力ができない場合がある。
日本語操作が不能になる。この場合、他のアプリを起動し一旦フォーカスを移し
Operaの入力項目にフォーカスを戻すと日本語入力が可能になる事がある。
Operaは時折ストアからダウンロード後インストールできない現象が発生する。掲載者側の不手際と推測。

●戦艦少女R(ゲーム)
 RemixOS 64Bit版で「更新が必要なファイル確認中」から先に進まず。

タスクバーを消すとアプリのクリック位置が下方向にズレる。
 これはRemixOSにおいてAndroidアプリの9割以上に言える現象。
簡単に説明するとアプリ起動後にタスクバーを消す挙動が起きる為
アプリの画面表示領域の取得時と表示範囲が異なってしまう。

画面表示変更イベントが発行されていないか、アプリ側が対応できない。
RemixOSのタスクバーが消えたときに表示画面はストレッチされアプリは
全画面化しますが、クリック位置だけは元のまま。

アプリは起動時に1回表示画面の情報を取得し、その情報を元に画面構成をします。
したがって起動後に表示画面の大きさが変わる事にアプリが追従できないからです。

これは明らかにRimixOS側の不具合です。
現在もこの挙動は修正されておらず、真の全画面表示によるアプリの動作はできません。

これを回避するにはAndroidと同じUIに設定してタスクバーを表示しないモードで
RemixOSを使用する事です。でもそれだとAndroidと同じなんですよねw

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