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ASUS Vivobook E200H(A)増設SSDからWindows10を起動する

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USB3.0接続SSDから起動する
 前回「ASUS Vivobook E200H(A)にストレージ(SSD)追加」で本機にSSDを増設しました。そこで今度は増設したSSDからWindows10を起動してアクセスが早くならないか検証してみようと思います。

本機Windows10での起動や動作はWindows10 Home 1511 64Bit版でのみ検証しています。その他のエディション、バージョンでの動作は確認していません。また本記事の内容を実践した如何なる不都合や損失に対して執筆者は責任を負いません。自己責任でお願いします。

下準備
 本機に搭載するSSDを予めUEFI起動のWindows10形式にパーティションを作成します。本機に搭載予定のSSDをUEFI起動可能な他機種にセットしてWindows10セットアップUSBメモリから起動します。

セットアップ画面(インストール種類設定:カスタムを選択)


搭載するSSDを選択してインストールパーティション容量を決めます

 この画面で新規をクリックするとインストールパーティションの容量を設定できます。


EFI起動のWindows10形式のパーティション構成が自動で作成される

 今回はインストールパーティションに25GBを割り当てました。それ以外のパーティションは今は追加しません。起動パーティションはできるだけ小さくしソフトやデータは他のパーティションに入れる方が安全です。(いろいろな意味で)

ついでにフォーマット可能なパーティションはフォーマットしておきます。

ここでセットアップを中断してSSDを取り外す
そして本機にSSDを再装着します。(要はUSB接続状態じゃセットアップからパーティションが作れないのです)

Windows10をセットアップする
 本機を内臓eMMCから起動し、「Windows To Go Creator」をダウンロードしてインストールします。


インストールしたいイメージとエディションを選ぶ

 Windows To Go Creatorを起動しWindows10のISOファイルを選びます。下にインストール可能なエディションが表示されるので今回は「Home」を選択。


USB3.0 SSDのパーティション情報とインストール先指定

 次に上でパーティションを作成したSSDのドライブ(デバイス名)を指定すると下にそのSSDのパーティション情報が表示されます。インストールにはまず起動パーティションとインストールパーティションの2つを指定する必要があります。

 1、起動パーティションにはEFIパーティション
 2、ブートパーティションには25GBのパーティション
 3、インストールモードはレガシーのままで

をそれぞれ選択します。注意点として、

 1、MBRパーティションでは本機は起動しない
 2、一度でもEFIパーティションに書き込みを行ったSSDにはインストールできないのでパーティションの再構築が必要
 3、本機は32Bit版Windows10は起動できない
 4、各パーティションはフォーマット済みであること


書き込み開始

 間違いが無いことを確認して書き込みを開始します。Windows10のISOファイルはeMMCにコピーしておいたほうがインストールは早いです。(ちなみにネットワーク経由だと30分以上かかる場合があります)


書き込み完了

 書き込みが完了しました。これでこのUSB3.0 SSDから起動してWindows10のセットアップが継続でき以後、起動可能になります。画面にもあるようにBIOSにて優先起動デバイスの選択を行う必要があります。

 1、起動デバイスをUSB3.0 SSDのWindows Boot Manager(ASMedia USB 3.0 Device 0)に変更
   ()の中は変換基板のデバイス名
 2、Fast BootはDiseableに設定(不具合回避)
 3、Secure BootはDiseableに設定(不具合回避)

以上の選択の後BIOS情報を保存して再起動すればUSB3.0 SSDからWindows10が起動するようになります。

Windows10設定
 デスクトップが表示されるまでセットアップが完了したら直ちに不具合回避の設定が必要です。
タスクバーのWindowsマークを右クリックしデバイスマネージャを起動します。

 1、「ディスクドライブ」にある「ASMedia USB 3.0 Devive SCSI Disk Device」を選択してプロパティを表示
 2、「詳細」のプロパティ「親」を選択
 3、USB\VID_174C&PID_55AA\MSFT301806B2802484____の赤字の部分を控えておく

 ※、赤字の部分は使用する変換基板の種類により異なります

タスクバーのWindowsマークを右クリックし「ファイル名を指定して実行」をクリック。「regedit」と入力してレジストリエディタを起動します。


 1、HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/CurrentControlSet/Control/usbflagsの「174C55AA0100」を開き新規「DWORD」を名前「DeviceHackFlags」で値400(バイナリ)を作成


 2、HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/CurrentControlSet/Control/usbstorに新規キーを名前「174C55AA」で作成
 3、HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/CurrentControlSet/Control/usbstor/174C55AA/に新規「DWORD」を名前「DeviceHackFlags」で値400(バイナリ)を作成

これで起動中にUSB3.0 SSDをサスペンドや省電力機能(OS側)でロストして不具合を起こす心配がなくなります。

Windows10インストールについて
 起動媒体が変わるだけで上記手順を実行すれば、それ以外は通常のWindows10と同じセットアップ方法でOKです。本機はランダムアクセスが遅い影響でWindowsUpdateにかなり時間が必要です。また、まれにドライバインストール中にブルースクリーンにて停止することがありますがUSB3.0ドライバインストール(又は更新)時にデバイスリセットがかかる影響のようです。再起動してセットアップを再開できます。

パフォーマンス
 本機eMMCに比べUSB3.0 SSDの速度は「直線的な読み書き」であれば3倍以上高速に、「ランダムアクセスは同じかUSB3.0のボトルネックで若干下がる」という結果に。体感的には「早くなった」と感じるところと「やっぱり遅いな」と感じる部分もあります。とくにWindowsUpdateやDefenderのウイルスチェックなどは細かなアクセスが頻発するため遅く感じます。ですがWindows10起動やソフトの起動、ゲームの読み込みなどは十分早さを体感できます。(まぁ昨今のPCIexpress接続のSSDには遠く及びませんが)

これで本機にも大容量SSDを載せて過去ゲーやちょっとしたWEBでの調べ物など問題なく現在でも使用することができます。

現在確認されている不具合
 USB3.0 SSDからWindows10を起動する様になってから気づいた不具合についてメモします。

1、オーディオデバイスの音量が初期値に戻る
 再起動、電源断からの起動において最初に起動した、または時間を空けて起動したソフトの音量設定がデフォルトの音量になっている。デスクトップ上の表示では設定音量になっている。WindowsUpdateで自動的にインストールされるサウンドドライバにはバグがあるのでWindowsUpdate終了後に「Audio_Conexant_Win10_64_VER162058」をインストールすると不具合が解消しました。ただし再起動すると稀に音量設定が初期値に戻る事があるようです。

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